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少年の記憶は少女の記憶 [サディスティック・ネパール]

少年

少年

古都バクタプルにて, Dec 2003 Nepal


かつて首都として栄えたネパールの古都、バクタプル。

観光リゾート化が進む都市カトマンドゥと違って、中世の町並みがそのまま残っている小さな町だ。

古の栄光の影の中でいがぐり頭の少年が暇そうにしている。晩飯のことでも考えているのだろう。ふらりと散歩をして夕刻に再びそこに立ち寄ると、少年の姿はそこにはなかった。

少年のいた場所に腰掛けると、間もなく幼い記憶が頭の中に沸き出してきた。それは確かあの少女の記憶に結びついていたのを今も憶えている。


西の空が茜色に染まる中、僕はカトマンドゥに戻り、カツ丼を食った。

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